水の森の会/流域の森づくりボランティア 事務局長 財津忠幸

地域で紹介したい自然・歴史・文化・工業・産業など
・筑後川上下流交流ボランティア森林育成
・日田市有林「水の森」4ヘクタールの森林育成と交流(春、夏、秋年3回)
・植林、シイタケ栽培、炭焼き、自然観察等及び日田地区の祭り、街並み等の体験
紹介・解説できる人・団体(ボランティア学芸員)
参加団体/「筑後川流域連携倶楽部」・「はかた夢松原の会」・「大川活性化協議会」・「ひた水環境ネットワークセンター」・「グリーンパスポートの会」・会員数/800名
利用・交流できる施設
・水の森(千倉ダム周辺の交流スペース)
お問い合わせ先
 

目 的
この「水の森」は、日田市有林を無償で借り受けて、下流都市の人々がボランティア活動により水源森林を植えて育てるとともに、親子が森林の自然環境を体感、学習する場と活用することを目的としている。(双方とも将来に木材収益の分配を期待しない)
1.都市の人々に森林と水の重要性を理解し、林業体験をする広葉樹林の造成。
2.筑後川の水の恩恵を受ける人々の交流と連携を発展させる。
3.日田市は全国で3番目となる環境マネージメント「ISO-14001」を平成10年12月に認証取得、環境大賞・自治体賞を受賞するなど環境面での高い評価を受けているが、この「水の森」もそうした中にあって環境森林の造成を目的とする。
4.日田市のめざす「森林田園都市」づくりの一環。
◆なお、地方自治体でこの種の契約を締結する試みは全国でも初めてといわれている。


対 象 地
対象森林:日田市天神町千倉 千倉ダム横 白金尾 市有林
面積:4.0432ha


これまでの経過
◆平成10年10月 日田市で開催された「全国森林サミット」で契約書を締結。
◆平成11年3月 内1haに広葉樹18種を植林。森林教室とシイタケ原木の種ゴマ打ちを行う。地元部落の人による農産物販売。米穀卸協同組合がシン鍋とおにぎりを提供。
◆平成11年7月 下刈作業を実施。炭焼き体験と森林教室。
◆平成12年2月 1ha植林。シカ防止ネット張りと子ども森林教室
◆平成12年7月 下刈作業。焼肉昼食。シカ防止ネット張りと子ども森林教室。
●福岡「はかた夢松原の会」公募の児童60人による環境実践大学。
◆平成12年10月 大川市立三又小学校5年生 森林体験
◆平成13年3月 0.5ha植林、シカ防止ネット張り、森林子ども教室
       (作業・1回の参加者は180人前後)



手を結び筑後川を守ろう 日田・水の森
 日田市では、筑後川流域のボランティア団体に、市有林を無償で提供し、水源森林を育てていただく「水の森」事業の最初の植林大会を3月21日に実施しました。この「水の森」は天神町の千倉ダム公園と隣接し、将来は水面に映える紅葉のすばらしい景観が期待できます。
 この事業は、筑後川の水の恩恵を受ける人々が森林と水の重要性を知り、この事業を通して上流・下流の交流が発展することを目指しています。また、当市は「ISO14001」の認証取得、地球環境大賞の優秀環境自治体賞も受けて、二酸化炭素を吸収する環境森林の造成も進めており、この試みは全国でも初めての取り組みと高く評価されています。
 当日は小雨の中、福岡市、久留米市、大川市と地元ボランティアの5団体250人が参加し、ヤマモミジやケヤキなど18種類1500本の広葉樹wp、自分の名前を記して全員が楽しく植えました。
 昼食には、日田米穀協同組合と日田簡易ガス協同組合、地元天神町婦人会の好意で、おにぎりと豚汁が提供され、参加者を喜ばせました。また、千倉地区の人々による草餅やいなりなどのお接待と切り干し大根やシイタケなどの農産物販売が大好評で、和気あいあいの交流となりました。
 午後には雨も上がり、植林地に自生していたコナラ(ハサコ)の木を全員で運び、2年後には生えるシイタケを夢見ながら種コマを熱心に打って山の楽しさを味わっていました。
 子供たちは、森林インストラクターの指導で、竹笛や虫かご作りをし、森林の話に熱心に聞き入っていました。
 植林に来た人も、迎えた地元の人も、この植林大会の一日を楽しく過ごし、次の再会を誓い合っていました。    (1999年3月/「広報ひた」)

ケヤキなど千本を植樹
 豊かな筑後川の水のため山の緑を守ろうと、日田市天神町千倉の「水の森」で3月31日、森林環境体験植樹があった。地元をはじめ、福岡市の「はかた夢松原の会」や久留米市の筑後川流域連携倶楽部(クラブ)など5グループでつくる「水の森の会」の約40人が参加。0.5ヘクタールにケヤキやイチョウなど広葉樹約1000本を植え、川の上下流の住民同士の交流を深めた。 「水の森」は筑後川流域の人たちが水源森林を育てるとともに自然環境を体感、学習する場として、1998年にボランティアグループが市有林を借り受けて発足。広さ約4ヘクタール。植林は3回目となり、参加者が育てたシイタケの収穫もあった。
 事務局の財津忠幸さんが作業手順を説明後、参加した親子連れらは山に入り、くわをふるって作業を開始。植林と同時にシカよけの防護ネットを張った。
 昼食時は地元の「一輪の花の会」が豚汁を、千倉集落の人たちがおにぎりを差し入れた。植林後は、森の中を散策したり植物採集をしたりと、山の自然を楽しんだ。
(2001年3月「筑後川流域新聞」)

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